【カツラのメリット デメリット】を植毛美容師が解説。
今回は、こんな人に向けた記事です。
カツラってバレるんじゃないの?
どんな人に向いているの?
先に結論を述べると、
・現在は技術が発展し、以前のような乗せるだけのズレやすいカツラはほとんどありません。
自然な仕上がりで、一般の方には気づかれない程、進化しております。
・向いている方は、
すでに広範囲後退してしまっている方。
AGAの服用に抵抗がある方。
すぐに毛量を増やしたい方など。
まず、始めに、
私は、現在の美容室を開業する前まで、カツラのメーカーに4年間勤務しておりました。
カツラに対する皆さんのイメージはどうでしょう。
・不自然
・バレる
・違和感
色々なネガティブな印象の方が先に出てきてしまうと思います。
私も勤務する前まではそのような考えでした。
しかし、実際に勤務してわかったことは想像以上に自然な仕上がりであるということです。
では、一体なぜ世の中には、「カツラ=不自然」といった方程式ができてしまったのでしょうか。
その理由についても、この記事で、解説していきたいと思います。ていきたいと思います。のメリット
・人気のカツラメーカー 4選
薄毛に悩んでいる方なら、一度は聞いたことがあるメーカー。
悩んでない方々でも、CMや広告で目にすることがあると思います。
カツラが有名なメーカーは以下の4社。
・アートネイチャー
・アデランス
・スヴェンソン
・プロピア
私は、この4社のどれかに勤務してました。
退社時に名前を使わないでねとやんわり言われてしまったので、名前は公表しません。
URLのリンクも各社、勝手にやっていいのかわからなかったので、
興味ある方は、名前検索で調べてみてください。
・カツラの装着方法
カツラの装着方法は3種類
- ①金具固定式
- ②テープ式
- ③編み込み式
■金具固定式とは。
金具固定式カツラは髪飾りのように取り付ける!
金具固定式のカツラは、カツラ部分にピンやストッパーがついており、それを自分の髪に挟んで装着する方式のカツラです。
金具の例
テープ式と違って固定部が金属式なので、専用テープを購入する必要がありません。
しかし、一方で装着力は弱め。
激しい運動によりズレてしまう可能性はいなめません。
日常的に激しく動かない方や、カツラでファッションを楽しみたい方は、着脱自由な金具固定式のカツラを選ぶといいでしょう。
金具固定式のメリット
・着脱が可能のため、シャンプーが自由に行える。
・必要な時だけ、装着が可能
金具固定式のデメリット
・激しい運動や風に弱い
・装着力が弱いため、ズレてしまわないか不安がつきまとう。
■テープ式とは。
テープ式カツラなら付け外し自由なのにズレない!
カツラと頭皮をテープで固定してしまうという発想が、このテープ式カツラです。
テープの例
カツラに専用の両面テープを貼り、頭皮に貼り付けるだけ!
フィット感は他のカツラの比ではありません!
もちろん、しっかり貼り付けているので滅多なことではズレません!
編み込み式と違い、毎日の付け外しが前提で設計されているため、専用のテープは毎日張り替える必要があります。
テープを定期購入する必要はありますが、そのおかげでシャンプーで頭をゴシゴシ洗えるのなら、これもメリットと言っても過言ではないでしょう。
テープ式のメリット
・テープの強度によるが、金具式よりズレにくい。
・付け外しが可能ため、頭皮を直接洗うことができる。
テープ式のデメリット
・髪の毛の上にテープを張ると痛いため、剃る必要がある。
・強度の弱いテープだと、安定感が弱い場合がある。
■編み込み式とは。
編み込み型のカツラなら、ズレないバレない!
編み込みは、カツラ式増毛法の最先端技術です。
各メーカー、特許の関係などで行っている技術は様々です。
編み込みの例
編み込み式とは、
カンタンに言えば自分の髪にカツラを編み込んでしまうことを言います。
強い風が吹いても、
ふとした拍子に頭をこすっても、
激しい運動や入浴でも、
自分の髪の毛自体に編み込んでいるからカツラがズレたり、不自然だったり、落ちるといったアクシデントも防ぐことができるのです。
編み込み式のメリット
・激しい運動、入浴、風などの天敵にも強い!
・固定されているので、ズレてしまうのではないかといった不安がない。
・テープ式、金具式と組み合わせることができる。
編み込み式のデメリット
・自毛の髪の毛が伸びてくると、安定性が欠けてしまうためメンテナンスが必要。
・ズレないといったメリットがある反面、固定されているので日常の付け外しはできない。
ご紹介した3種類の装着方法には、メリット、デメリットが存在します。
また、髪の毛の状態(後退が広範囲)などで、出来るもの出来ないものが存在します。
一度、メーカーに足を運んで相談することがいいでしょう。
『カツラ=不自然』になってしまう理由
カツラを検討している方の不安点は、
『自然であるか』
『費用面』
の2点だと思われます。
先述した、
なぜ世の中には、「カツラ=不自然」といった方程式ができてしまったのかは、
『費用面』が大きく関係しています。
カツラを自然な仕上がりするためのポイント
- サイドと、バックの毛量にカツラを馴染ませる。
- 自分の頭の形にあったカツラを使用する。
- ズレないように固定する。
この3点さえクリアしていれば、一般の人に見破られることは、ほとんどありません。
しかし、出来ない理由も存在するのです。
それこそが、費用の問題です。
バレてしまう一番の原因は、不自然に頭頂部の毛量が多い場合です。
そのためには、適切な毛量調節をする必要があります。
しかし、カツラは高額のため、愛用者は毛量を軽くしてしまうことを嫌がります。
毛量が少ないイコール消耗が早いため短期間で、高額なカツラを購入しなければならないからです。
少しでも、カツラの持ちも良くしたいがために毛量を多くしてしまい、それが仇となって不自然となってしまうのです。
そういった理由で、
使用してる愛用者が多いがために、『カツラ=不自然』の方程式が出来てしまったのです。
カツラの種類 費用について
では、カツラを利用して薄毛を自然にカバーするためには、どのような製品を使用すればいいのでしょうか。
ここでは、種類、費用について解説します。
カツラの費用面は各メーカーの販売方法によって異なりますので断定的に言うことができませんが、
主に、
・購入型
・リース型
の2つのタイプに大別されます。
購入型
購入型とは、購入した後の所有権は、自身の物。
追加の料金がかからない反面、消耗した場合は、修理や新しいカツラを購入する必要がある。
リース型
リース型とは、契約期間の貸し出しのため、継続的な費用が必要である。
所有権は、メーカーの物。
継続的な費用がかかる反面、消耗した場合にすぐに新しい物に変更できる。
既製品とオーダーメイドの違について。
・既製品→安いが不自然
・オーダーメイト→高いが自然
■既製品とは
すでに出来上がったいる状態のかつらのこと。
大量発注が出来るため、費用を抑えることができるが、自分に合ったカツラでないと不自然になってしまうデメリットがある。
■オーダーメイドとは
自分の頭の形に合わせたオリジナルのカツラのこと。
後退具合、頭の形を考慮して制作するため、自然な仕上がりになる。
しかし、費用は既製品に比べて高くなる。
■料金の目安
メーカーによって異なりますが、大体の目安の料金です。
・購入型 既製品 約10万~
・購入型 オーダーメイド 約30万~
・リース型 既製品 月費用 約7000円~
・リース型 オーダーメイド 月費用 約2万~
上記に記載した料金は、あくまでもカツラの費用になります。
カットやテープ代、金具費用、編み込み費用は含まれていません。
カツラ費用+メンテナンス費
2点の料金がかかることを、忘れないように理解しましょう。
自然な仕上がりを求める場合、費用面はかかってしまいますがオーダーメイドをおススメします。
また、カツラを自然な仕上がりするためのポイントで説明した通り、
毛量と自分に合った形のカツラを使用することが、自然に仕上がるポイント!!
オーダーメイド品を定期的に購入するか、追加の費用面を心配しないリース型が良いと思われます。
・カツラの疑問
次に、カツラを検討している方々が思う疑問について解説していきます。
■髪を洗う時はどうするの?
金具式、テープ式のカツラの場合、
取り外しが可能なため、気にすることなく通常通りにシャンプーすることが可能です。
しかし、
固定ではないため、外れてしまうのではないか、ズレてしまうのではないかと不安が付きまといます。
大衆の面前、
例えば、温泉、プール、激しいスポーツなどのシーンでは、金具式、テープ式は不向きです。
一方、編み込み型はどうでしょうか。
固定しているため、外れる心配がなく、大衆の面前でも不安なく使用することが可能です。
しかし、
編み込み型のカツラの最大の欠点は、自分で外すことができないところです。
つまり、シャンプーをするときもカツラを付けたまま、ということ。
では、髪の毛に編み込んだカツラをどのように洗うのでしょうか。
編み込み式カツラのシャンプー方法は、特殊な専用のブラシを使用します。
手でゴシゴシしてしまうと、髪が絡んでしまったり、編み込みが緩くなってしまう原因となってしまいます。
そのためカツラ用の特殊なブラシを使用し、一定方向に流しながら洗うことで、絡まりを防ぐ必要があるのです。
■カツラを始めるタイミング
カツラで薄毛をカバーしようと決意を決めたものの、どのタイミングで始めたらいいのか。
急激に毛量が増えた場合、家族や友人、会社の人に気づかれてしまうのではないか。
始めるタイミングで悩んでしまう方がほとんどでしょう。
おススメな時期は、転職した時、転勤や異動になった時です。
仕事柄異動が少ないといった方は、徐々に毛量を増やしていくように段階を踏んで増やしていくことも可能です。
各メーカーに専門のコンシェルジュが在籍していますので、不安や悩みは、直接相談して解決することがいいでしょう。
■カツラを止めるタイミング
始めるタイミングで悩むように、止めるタイミングが難しいのもカツラの特徴です。
AGAや、育毛剤などの薄毛対策の場合、いつ辞めても周囲の人に気づかれることはありません。
しかし、カツラに関していえば、そうとはいきません。
急に、翌日から薄い状態に戻っていたらどうでしょう。
自分自身の気持ちも含め、中々勇気が必要となってしまいます。
止めるタイミングは、個人次第になりますが、
・転職
・転勤
・定年
のタイミングで卒業することがでベストです。
■M字はげ(生え際)に人はでもかつらは可能?
結論から先に述べると、可能です。
しかし、
個人的には、M字ハゲの人にはカツラは向いてないと思います。
なぜなら、
カツラはあくまでも、被るもの。
頭頂部の薄毛をカバーするのに向いている対策です。
カツラが向いてる人 向いていない人
■カツラが向いている人
・すぐに効果を得たい方。
・広範囲で後退してしまい、AGAや植毛での改善が難しい方。
・薄毛を隠すのではなく、積極的にオシャレな髪型へ変えていきたい人。
■カツラが向いてない人
・自分の髪の毛として増やしたい方。
・M字ハゲの方(かつらでもカバーできるが基本的に向いていない)
・継続的な費用の支払いが難しいかた。
カツラのメリット
・好みの毛量にすることができる
・すぐに変化が得られる。
・なりたい髪形にすることができる
・医療行為ではないので、副作用の心配がない。
カツラのデメリット
・根本的な解決になるわけではない。
・費用が継続的にかかる。
・始めるタイミングが難しい。
・止めるタイミングが難しい。
・まとめ
・金具式、テープ式、編み込み式の3種類の装着方法がある。
・『カツラ=不自然』になってしまうのは、費用面の理由が一番。
・自然な髪形にするためには、サイドとバックの毛量に合わせる必要がある。
・オーダーメイドの製品がおススメ。
・カツラを始めるタイミング、止めるタイミングが難しい。
・副作用の心配がなく、すぐに変化ができる。
以前は、
ズレやすくバレやすかったカツラですが、最先端の技術を利用することで、現在ではよっぽどのことが無ければバレないレベルまで、カツラは進化しています。
編み込み式やテープ式、金属固定式のカツラなど、種類も豊富なので自分に合ったものを探してみるといいでしょう。
薄毛を隠したい方は、治療することだけでなく、カツラによって増毛するという選択も検討してみてはいかがでしょうか。
髪型でオシャレをする楽しみに、目覚めてしまうかもしれませんよ!
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